加工技術紹介

石英ガラス・シリコンへの形状加工

クラック・ワレに特に注意の必要な加工

石英ガラスやシリコンは、一般的なセラミックスより軟らかいため効率良く加工できます。
しかし、効率良く加工ができる分、多量の研削粉によって砥石のダイヤモンド粒子が隠れてしまう「目詰まり」に注意が必要です。

やはり、石英ガラスやシリコンの加工で一番の注意ポイントはワレやすいことです。
ダイヤモンド砥石で石英ガラスを加工するのは、ダイヤモンド粒子という小さなハンマーで石英ガラスをたたき割って削るイメージですので、マイクロクラックが無数に発生しています。ここに加工による無理な力がかかると、マイクロクラックが成長してクラックとなり、ワレが発生します。

弊社では、石英ガラスへの加工は出来るだけ素材へのダメージがソフトになるよう意図しています。
具体的には工具の振れの管理、ダイヤ粒子の高番手、尖ったダイヤ粒子形状、ソフトなボンド砥石の使用です。
加工条件は、砥石1回転当たりの切り込みを少なくして加工を行います。

製品エッジ部にはC面取り又はR加工が必要です。
面取りが無い場合、シャープエッジに残っているマイクロクラックよりクラックが延び、ワレの原因となります。
特にシャープエッジが必要で「シャープエッジであること」の指定がない場合、弊社ではエッジに糸面取り加工を施しています。

石英ガラスの特徴である透明度が要求されるときは、ラップ、ポリッシング加工を行います。弊社では協力会社に依頼しております。

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