加工材質ガイド

特性別比較グラフ

比重

水を1としたときの密度の比。
数値が大きいほど重い。

金属に比べセラミックスの密度はおおよそ半分以下であり、軽い材料です。
また、タングステンは鉛より重く金と同等の非常に重い材料です。
タングステンは放射線の遮蔽材料として使われています。

比重比較グラフ

硬度

物質の硬さを表す。
数値が大きいほど硬い。

一般的な金属に比べセラミックスは非常に硬い材料です。
硬度が高いということは、磨耗に強い材料です。
耐磨耗材として広く使われています。

硬度比較グラフ

ヤング率

一定のひずみ量に必要とする応力。
数値が大きいほど剛性が高い。

セラミックスやタングステン、モリブデンは一般金属材料に比べヤング率が高い高剛性の材料です。

ヤング率比較グラフ

破壊靱性

クラックの進展する際の破壊応力。
数値が大きいほど割れにくい。

セラミックスは割れ易く脆い材料です。
その中でも、ジルコニアは破壊靱性が高くねばりのある材料で、包丁やハサミといった刃物や破砕ボール等に使われています。

破壊靱性比較グラフ

最高使用温度

使用可能な温度領域
(雰囲気により異なる)

高融点金属とよばれるタングステン、モリブデンやセラミックス非常に高温領域で使用することができます。炉材やるつぼ、熱遮蔽材等に使われます。

最高使用温度比較グラフ

耐熱衝撃性

急激な温度変化に耐えうる温度の範囲。
値が大きいほど割れにくい。

ガラスやセラミックスは急激な温度変化で割れ易い材料ですが、窒化ホウ素や石英、窒化ケイ素は耐熱衝撃性が高い材料です。温度上下が激しい部分に使われます。

耐熱衝撃性比較グラフ

熱伝導率

物質中の熱の伝わりやすさを示す。
数値が大きいほど伝わりやすい。

セラミックスの中でも、窒化アルミニウムや炭化ケイ素のように熱伝導率が高いものと、ジルコニアのように熱伝導率の低いものがあります。タングステン、モリブデンは比較的熱伝導率が高い材料です。

熱伝導率比較グラフ

熱膨張係数

温度変化に対して物質が膨張する割合。
数値が大きいほど膨張しやすい。

セラミックスやタングステン、モリブデンは膨張係数が小さく、温度変化による変形の小さい材料です。

熱膨張係数比較グラフ

体積抵抗率

物質の電気の通しにくさ。
数値が大きいほど通しにくい。

セラミックスは一般的に電気を通しにくい材料で絶縁性に優れています。
各種絶縁材に使用されます。一部導電性の材料もあります。

体積抵抗率比較グラフ

誘電率

物質が電気を蓄えられる大きさの指標。

セラミックスは電気を蓄える絶縁体として電子部品に使われています。

耐食性

化学・生物学的作用により外見や機能が損なわれない性質。

セラミックスは耐食性に優れ人工骨や各種耐食部材として広く使用されています。タングステンも耐酸、耐アルカリ性に優れた材料です。

導電性

一般的にファインセラミックスは電気を通さない絶縁体ですが、加える温度や電圧によって電気を通す半導体セラミックスもあります。

圧電性

圧電体とは、その結晶に力を加えることにより電荷を発生する正圧電効果と、逆に電界を加えると力や歪が発生する逆圧電効果を持つ物質をいう。

圧電セラミックスは多結晶体であり、チタン酸ジルコン酸鉛、一般的にPTZと呼ばれる。